2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

午前中は自転車で図書館に行き、SFMのパラード特集を借りてくる。 午後は子供たちと家の前の氷道を砕いて、掃除する。 末娘が昼寝をしている間に明日の単身赴任の準備をする。 その末娘が夕飯を食べているとき、ひとりで茶碗を支えて食べているのに感動する。…

「赤い星」高野史緒 早川書房これは高野史緒の最高傑作なのかそれとも最高失敗作なのか、どちらとも判別つかないが、とにかく「最高」なことだけは確か。 SFとしてはこういう粗筋だけで突っ走る小説はいくつも読んだけれど、これほど不親切で強引なものはな…

家に帰るといろんな用事があって、とても慌ただしい。 なにをしていたのかも思い出せない。 夜、酒を飲んで眠いのに、根気を出して「赤い星」を読了。

「文庫はこう読め!」平岡正明 彩流社(2010)文庫はこう読め!―マチャアキ的文学論作者: 平岡正明出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2010/01/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る文庫の解説というのはだいたい単なる粗…

「書店はタイムマシーン」桜庭一樹 読書日記の2007年版。 ますます面白い。 今回の読みどころは、やはり直木賞受賞で著者がひっくり返っているあたり。 受賞を知らせる電話に、母親から「夢でしょ、」と言われるあたりがあまりに現実ぽくて、楽しい。ところ…

上田のジャスコで、ダウン症の子供たちの写真展をやっているので、家族で見に行く。 いや子供だけではなく、成人になり仕事をしている人の写真もあった。 日常の生活を想像したりして、いろんなことを考えた。 売り場で娘に子犬のおもちゃを買って帰る。

今朝は大雪と聞いていたが、起きてみるとたいしたことがなくてよかった。 車通勤で久しぶりにキング・クリムゾンの[Live in USA]を聞く。 もはや騒音に近い音楽は聞けなくなったが、クリムゾンはまだ聞ける。 仕事というか会議で疲れ果て、風呂に入る気力も…

「赤い星」高野史緒 早川書房 新幹線の中で読んでいたが、なんだかなかだるみの展開になってきて読み飛ばしたくなったが、龍太郎が登場して音楽の話題になると俄然面白くなる。 やはり音楽を書かせたら凄い小説家なのだ。赤い星 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレ…

急遽、明日は長野に帰ることになったので、部屋に帰って荷物をまとめて、慌ただしく、どうにか終電の新幹線を乗り継いで帰途に着く。 なんなんだろうな、この生活は。

父親としては、いま「山下りん」が気にかかっていて、あちこちのサイトを見て過ごす。 あまりに東洋的なラファエロが未来派していて、びっくりするというか、しっくりしすぎて、とても身近に感じる。 ギリシャ正教会のイコン自体、とてもエゾテリックなのに…

今日は停滞してもいい日だが、真面目に仕事をして早く棲家に帰る。 家に電話すると末娘はまだインフルにはなっていない模様。 感染源の息子はもう元気で、父親所有だった、いしいひさいちの「山田くん」を読みまくりらしい。

「日常礼賛」ツヴェタン・トドロフ著/塚本昌則訳絵画のテーマとして、歴史、宗教、文学の光景を描くことを止めた17世紀のオランダ。 日常の光景を描くようになった作家の関心や世界の変遷の根本的な変化の意味を平易な言葉で説明した本。 なんとなくその意…

仕事の話題はとても危険だ。 紙の日記には愚痴をこぼしているけれど、ここにはちょっと書けない。 棲家に帰って、ラーメンを作って食べる。 とりあえず、息子のインフルエンザは治まったよう。 これで子供ふたりが罹ったわけだが、いまのところ大人と一番体…

『赤い星』早川書房「江戸も好きだし、ロシアも好きだし、じゃ、混ぜたらもっと好きかな(笑)」という発想ありき。らしい。 とにかく偉大でオリジナリティが高いのか低いのか、まったくよくわからないSFである。 とにかくこういう滅茶苦茶さが今のスマートな…

朝起きて、会社にメール出して会議不参加を謝って、、ついでメール仕事する。 そんでもって、祝日なので息子を当番医に連れていく。 なんかリトマス試験紙みていなもんでチェックしてもらうと、完璧に新型インフルエンザ。いやはや。 帰ってきて、おばあちん…

「燃ゆる頬」堀辰雄 ふうん。堀辰雄という作家はこういうボーイズラブを書く人であったのか。 昭和7年に書かれた短編らしい。 いわゆる戦前期の昭和であるのだが、なんとなく大正っぽい。 大正ぽいのかどうかわからないけれど、なぜか鈴木いづみを思い出した…

日曜日。今日は息子のドラム練習だったのだが、いきなり新型インフルエンザに罹ってしまい、あたふたする。 夕方から一緒にいて、だんだんと熱があがってきて、夜中にいろいろ考えて、やはり明日は会社を休んで病院に連れていくことにする。 仕事はあれこれ…

【少女には向かない職業】

「少女には向かない職業」桜庭一樹 東京創元社非常に現在的な小説を読んでしまった、というのがまず感じたこと。 最近、古い小説かあまりに現実感がないものばかり読んでいたので、そう感じるのかも知れない。 現在の世相というものをとても身近に表現してい…

今日はまる一日、家族のイベントの送迎で終わる。 病院に行ったり、施設に行ったり、家に帰ってはまたあっちこっち。 もうそれだけで今日はぐったり。 それでも、末娘がお風呂で胸をちょちょっと洗ってくれた。 しばらくはこのことは忘れないだろうな。 「少…

2010/2月号 ・昔集めた講談社文庫の黒背の推理・SFレーベルを手がけていた編集者へのインタビューがサラリーマン的に割と面白かった。 ・どうでもいいプロレス本についての鼎談も割と面白く、やはりジャイアント馬場関連の本は読んでみたくなる。 ・トーマス…

今日で上田勤務は終わり。 末娘はちょっと前までかぼそい声で「わんわ」と言っていたのに、最近喋らない。 小さなことに思ってしまうことが、うちの娘の場合にはたいへんなことだったりすることもある。 遠い場所に居るといろんなことが気にかかる。

「明日も明日もその明日も」カート・ヴォネガット 浅倉久志訳 仲睦まじい112歳と93歳の夫婦の話。 100歳ぐらいなんてまだ老人の域ではなくなった未来の話なのだが、そうした状況で生きている夫婦の細かな描写が面白い。 夫の言葉に怒った奥さんが「…

上田で仕事。まったく、うまくいかない。 でも、家に帰って末娘と風呂に入れる。 悪いことばかりではない。

「眼の皮膚」井上光晴 なんとなく日常のある家庭を描いているようで、その空気がぜんぜん違う。 日本的な内向きに引っ込んだ光景に流れず、どこかほかの国の空気と通じている感じがする。 そこには海がなく、国境があり、そのまま陸地伝いにどこか余所の国の…

緊張が続かず、早めに仕事を切り上げて帰ってくる。 末娘とお風呂に入る。 最近は自分が知らない手話を末娘がやるときがあるのだが、風呂に入っているとかみさんに聞くわけにもいかず、風呂から出てから聞こうと思っていると、それを忘れてしまう。 ゆっくり…

「完全な遊戯」石原慎太郎 雨が降る夜中のドライブ中、バス亭に立っている女を主人公と友人が、駅まで送ると騙し拉致し、監禁・拘束し輪姦を続ける。 あからさまな酷い小説であり、作者が都政を司っている間、この小説と似たような残虐性だけで行われたよう…

今日から仕事初め。 休みというものは終わると、早いものだと感じるものである。 車で上田まで行ったので、すごく疲れた。

"Johan's brother told me " MACHIAVEL [amazon:] ベルギーのプログレバンド。 昔よく聞いていたのだけれど、ずっと忘れていた。 ひょんなことから思い出して聞いてみたのだけれど、やはり中央ヨーロッパというかちょっと内大陸的らしい音がする。 ファース…

【理解】

薬物投与で常人を超えてしまった人間の心と行動を描いた短編。 伝統的なSFテーマと言えるそれだが、いままでは超人が社会に対して起こす出来事を中心にその桁外れの有様を描くのが常套だったが、この短編では超人という人間が一体何を考えているのかといっ…