2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「スタンス・ドット」堀江敏幸 (2002) 心に染みていく、心に残る、とても静かで深い処に連れて行かれる短編。 中年から老年に差し掛かる男の話で、日常の些細な光景から過去の陰影が語られる流れがとても自然で印象に残る。 この小さなボーリング場を営んで…

息子の吹奏楽の発表会があるので、かみさんと子供たちは出掛け、自分と末娘は留守番。 仲良く遊んで仲良く昼寝する。 夜、新幹線の中で初めて堀江敏幸を読んで、泣く。 素晴らしい短編集だと思う。 おそらく村上春樹の「中国行きのスローボート」以来の感動…

「百万人の手話」丸山浩路 ダイナミックセラーズ (1980) もう30年ぐらい前の手話の本。 手話を覚えるという意味では現在のいろいろ工夫された本と比べると見劣りするが、はじめてプロの手話通訳者となった人だけに、文章にはとても説得力がある。 また、友人…

本の雑誌の最新号を買う。 こういうときだけ、楽しい。

「栞と紙魚子と青い馬」諸星大二郎 (2007) 大判を古本で見つけたので、久しぶりに再読。 やはり段先生一家は最高である。 クトゥルーちゃんを主人公にした本編とは別の物語ができるとメジャー化するキャラクターかも。[rakuten:book:12517337:detail]

昼間は子供の書類を書いたり、かみさんの運転の練習に付き合ったり。 夜、町内の子供会に出掛け、単身赴任なので役員にはなれないことを言訳する。 あまり気分のよいものではない。 そそくさと撤退し、宇都宮に向かう。 車中の読書もいまひとつのらない。

「ラテン語学校生」ヘッセ (1905) とてもヘッセらしい純真な学生を描いた短編。 ラテン語学校の生徒カールが、若い女中ティーネへの恋を通じて成長していくお話し。 いくらでも形を変えて学園ドラマみたいな物語の中で輻輳されてはいるテーマだ。 それでもこ…

ようやく一週間のお勤めが終わる。 電車の中での読書だけが楽しい。 「シベリア日記」はまだ読み終わらない。

「満州樺太・日本鉄道旅行地図帳」新潮社 (2009) こういうものが新潮社から出ていたのを知って、さっそく購入。 思っていたものとは違って読み物はほとんどなく、まったくの地図帳。 満州の地図は見慣れていたけれど、樺太は珍しくけっこう面白い。 たまにぱ…

今日は定時で帰る。 ストレスが溜まっているのか、毎日スーパーで何かしら買い物をして帰るのが日課となっている。 まあ値引きされた刺身とか惣菜を買って、発泡酒のつまみにしているだけなのだが。 今日は百均でレンジでパスタが茹でられるタッパーというの…

「障害児と教育」茂木俊彦 教育という立場から、障がいを持った子供にどう接していくべきなのかを考えている本。 肯ける部分が多い。 真剣に考えていることも伺える。 ためになることも多い。 それでも「模範的」過ぎるところがよくないのか、どうしても教育…

去年よりも今年の方が業界的には仕事が少ないらしい。 まあ長野の話しなのだが。 いろいろ後先を考えるがそう簡単に解決策は見つからない。

「樺太鉄道」宮沢賢治 宮沢賢治は、1923年の7月31日から8月12日まで、夏の樺太旅行に出かけたという。 「銀河鉄道」はその旅行での体験を基として書かれたものだということを初めて知る。 そのときに乗った樺太鉄道が銀河鉄道の構想を生んだという…

まだ悩んでいる。 部屋に帰ってきて、キムチ鍋を食べながら、宮沢賢治を読む。

浅倉久志さん、心不全で死去。 だんだん昔から馴染んで来た人が亡くなるニュースが多くなってきている。 もう自分も歳なんだなあと実感する。 とにかく私にとって、浅倉久志といえばディックが思い浮かぶ。 でもあちこちのサイトでリストを見ると、「重力の…

子供たちがスケートに行くというので、送迎する。 その間、こちらは末娘と幼児遊戯施設で遊ぶ。

「現代SF1500冊 回天編 1996‐2005」大森望 そういえば読んでなかったと思って本棚から引っ張り出した。 1997年に「本の雑誌」で「この10年のSFはみんなクズだ!」論争がやはり懐かしい。 最近のゼロ年代SFの面白さにようやく気付いたので、このジャンルの栄華…

病院の付き添いで二時間半待ちの間、ひたすら大森望のエッセイを読む。 少々胸焼け状態。

「運命の卵」ブルガーコフ 不思議な小説である。 ソビエトの生命科学者がとある大発見をするのだが、それによりう生まれた生物が起す波乱や国家権力との軋轢、そして愚劣な民衆の混乱を描いている。 1925年あたりに書かれたこのSF的な小説は愚行が続くソビエ…

朝はそれほど辛くはないものの、バスの中で単身赴任で病気することの最悪さを嘆く。

2010年3月 梅が咲いたら駆け出し号 No.321 いま一番面白いのは「小学3年生書評家ゆきちゃんの読んで育つ」である。 うちの長女は最近少女マンガしか読まなくなったので、余所の子の本の流行がわかるのが面白い。本の雑誌2010年3月 梅が咲いたら駆け出し号 N…

本格的に風邪をひいたようで、すこぶる体調が悪い。 適当に仕事をやり過ごし、早く部屋に帰る。 こういう時はと、レバニラ炒めを作って食べるが、こういうおつまみ系だとついビールを飲んでしまう。 早めに寝るが今夜もぐにゅぐにゅした変な世界をさ迷う夢を…

2010年3月 梅が咲いたら駆け出し号 No.321 特集:いま書評はどうなっておるのか! この特集を楽しみで買ったのだが、どうも期待外れ。 新保博久のエッセイだけが唯一哀しくてよかった。本の雑誌2010年3月 梅が咲いたら駆け出し号 No.321 - 今月の本の雑誌 | …

急に体調が崩れる。 仕事も崩れる。 帰りに風邪薬と食品を買う。 倒れるように寝るが、夜中に何度も起きて、トイレに行く。 単身赴任のこういう時は自棄になりやすく、SF的な震災後の世界にいる夢を見る。

「障害児と教育」茂木俊彦 少しづつ読む。 いまでも障がいを持つ子は学ぶということだけで、いろんな苦難があるらしい。 いまのようにぎすぎすして余裕のない時代にあっては、この本に書いてある以上のことも起きているのだろう。 こういう基本的なことをお…

仕事に疲れた。 体調も悪い。 限界を越えたので、キレる元気もない。

「障害児と教育」茂木俊彦 少しづつ読む。 戦後、障がいを持った子たちが学校に行けるようになったのは、70年代以降のことだというのを知る。 それまでは家庭の中しか居る場所がなかったのだという。 いまのように誰でも学校で学ぶ権利があるという字義通り…

仕事でとんでもなく残酷な事態に陥る。 もう能力なんてないに等しい宣告を受ける。 あーあ。やんなっちゃった。おどろいた。

「アラビアの夜の種族」古川日出男挫折。ちょっと読み続けるのが辛いので、止めた。 どうもイスラム系の物語は苦手なのだ。

午前も午後も忙しい。 夜は宇都宮へ移動。 古川日出男を読むも挫折する。 代わりに、ブルガーコフを読み始める。