ラテン語学校生」ヘッセ (1905)
とてもヘッセらしい純真な学生を描いた短編。
ラテン語学校の生徒カールが、若い女ティーネへの恋を通じて成長していくお話し。
いくらでも形を変えて学園ドラマみたいな物語の中で輻輳されてはいるテーマだ。
それでもこういう世界は文学の中にしか存在しないとも思う。
文学は恥ずかしいものという意識がここにはまだ眠っている。