2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「新編ノラや」内田百間 新編ということで、この文庫には猫関連の文章がほぼ収められているらしい。 ノラの後を継いで内田家に迎えられた「クル」についての文章も入っており、ノラその後の様子がわかる。 猫好きならずともこの行き過ぎた愛情には、性善であ…

休み。 子供達を連れて戸倉の公園で遊ぶ。 山の斜面にあるので、子供たちはみんな転がっている。 昼は久しぶりに回転すし。

「栞と紙魚子 殺戮詩集」諸星大二郎 菱田きとらの登場である。 相変わらず、濃いキャラクターである。

休み。 家族ではじめてカラオケに行く。 みんなで子供の歌ばかり歌う。

「つるつるの壷」町田康 町田康のエッセイはやはり変だと思う。 同世代なのにこれは今の若者に影響を与える文章だろうことが伝わってくる。 日常雑記なのに相変わらず過激な人である。

会社を休んでかみさんと免許や銀行の住所変更をする。 役所の住居表示変更でいま住んでいる住所が変わってしまったのだ。 めんどくさい。 あと法務局とか行かないといけないのだが、いつ行こうか。

「現代SF1500冊 回天編 1996‐2005」大森望 いま読むと1997年のここ10年のSFはみんなクズだ論争は、ゼロ年代SFを準備する過程だったのかもね。

ようやく休みに入ったのだが、なんだか休んだ気がしない。 子供と「サスケ」を見る。

「虐殺器官」伊藤計劃 確かにゼロ年代のSFであり、その前に作家なのだと思う。 まだ読み始めたばかりだけれど、はまっている。

朝から最後の片付け。 午前中まので掛かり、そこから新幹線に乗るが自由席は満員電車状態で大宮まで立っていた。 そういうば始めて宇都宮に来たときも満員で立っていたことを思い出す。 長野までは指定を取ってあったので、伊藤計劃を読めた。 家に帰り、夜…

 *[漫画]

「瞳子」吉野朔実 「本の雑誌」に連載している漫画家なので別な作品を読んでみた。 著者の若い頃の話で、キングクリムゾンとかアルジャーノンとか80年代後半のポップカルチャーの選択に親近感が湧く。 若い頃の切ない突っ張りがよく描けていて、他のものも読…

今日で宇都宮勤務終了。 定時で部屋に帰り、引越し準備を夜11時までする。 けっこう時間が掛かり、へとへとになる。 疲れたので残りは明日の朝にして、吉野朔実を読んで寝る。

「フーコーの振り子」上巻 エーコ 謀略のオカルト史というかアメリカ映画的なストーリー展開のオカルトコメディというか。 ところどころラテンアメリカ文学ぽいところもあったりして細部は面白いのだが、全体が大味。 ちょっと下巻を読むのが辛いかな。

宇都宮作業はほとんど完了。 でも相変わらず、何もやる気がおこらない。 もうすぐ長野に帰れるのだが。 定時で帰り、「フーコーの振り子」の上巻を読了。

「アジアラーメン紀行」森枝卓士 徳間文庫 読み通せるほどの内容ではあったが、それほど面白くはなかった。 どうも言葉がスレているような感じ。

家でも役立たずの自分が居る。 早くに末娘と風呂に入り、発泡酒を飲んでふて寝。 夜中に春雷。 かなり家中に響く。 大丈夫かな、うち。

「フーコーの振り子」上巻 エーコ 若い頃なら喜んで読んだであろう、オカルト好きな人々がわいわい騒ぐお話し。 しかしそこはイタリア人。 日本人や米国人が書くような深刻なオカルト小説にはならず、とたも肉感的というか地に足が着いているというか、幻覚…

二日酔い。何もやる気にならない。 定時で帰り、「フーコーの振り子」を読む。

「区間阿房列車」内田百間 だらだらと汽車のことが書いてある。 前作の「特別阿房列車」が急ぎ過ぎたので趣向を変えたのだろう。 いづれにしても百間の傍若無人さが面白いことには変わりない。

飲み会に出るが最悪。 かなり悪口を云ったものと思われる。

「エミリーの薔薇」フォークナー 久しぶりに読み返して、こんなにゴシックな話だったかなと自分の記憶がもはや信じられないことを知る。 短編としてはやはり傑作である。

給料減給を告げられる。 この五年間いったい何をしてきたのだろう。

「未亡人」モーパッサン 思い込みの激しさと少しばかりの踏み外しで、一生を不幸にしてしまった女性の話。

慌しい日曜日。 息子の吹奏楽やら地域の子供会やら。 単身赴任中なので役員は免れる。

「隣の嫁」伊藤左千夫 牛飼いが書く前近代の農村の悲恋。 タイトルからして不倫ものだと分かるのだが、いまの時代で想像されるようなものではなく、押し殺したような目に見えぬ針金を描いたような短編。 終わり方も冷たく、歴史による感覚の違いを感じさせる…

末娘と午前中遊び、一緒に昼寝をする。 少しヘッセの短編を読む。 末娘と風呂に入る。 ビールを飲む。 十時過ぎに末娘と一緒に寝る。

「緩斜面」堀江敏幸 凧あげの話。 いまこういうなんでもない話を惹きつけるように読ませる作家は少ないと思う。「雪沼とその周辺」所収

昼に大盛りカレーを食べる。 そろそろ大食いは控えなければとおもうのだが。 今日は四時で仕事を切り上げて、長野に帰る。 三月で宇都宮完了が決まったので、あともう少しの我慢。

「ピラニア」堀江敏幸 おいしくない食堂を営む店主の独白。 この短編集で堀江敏幸が描く人物は地方に住んでいる普通の人々ばかりなのだが、すこしばかり傾いでいる。 ほんの少しだけずれている人を少しだけおかしく描いている。「雪沼とその周辺」所収

会社の規約が改悪されている。 不景気というかこの消費社会の矛盾というか。