2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「レンガを積む」堀江敏幸 地方都市によく見かける寂れた商店街の小さなレコード屋の店主の話。 なぜ流行らない店を続けているのか、どうしてこの店を開くに至ったのか。 淋しい川面を眺めるように彼の歩みを語る文章が優しい。「雪沼とその周辺」所収

堀江敏幸を読んで変なイメージを持つのは、平行して諸星大二郎を読んでいるからか。

「送り火」堀江敏幸歳の離れた夫婦にできた子供が大雨に飲まれて失われた話。 幸福と不幸を背負うことに身をつまされる。 子供を亡くすという忘れられない記憶が、いくら時が移ろっていっても後悔の中から色褪せない空虚を描いている。 悲しくてやり切れない…

朝、末娘の熱が下がる。 いろんなことがある。 宇都宮行きの新幹線で堀江敏幸を読む。 この日常の異様さはヤプーズに通じるものがある。

「送り火」堀江敏幸歳の離れた夫婦にできた子供が大雨に飲まれて失われた話。 幸福と不幸を背負うことに身をつまされる。 子供を亡くすという忘れられない記憶が、いくら時が移ろっていっても後悔の中から色褪せない空虚を描いている。 悲しくてやり切れない…

末娘の熱はまだ38度くらいある。 朝ご飯を一緒に食べて、また一緒に寝る。 3時ぐらいまで寝て、一緒に昼ご飯を食べる。 同じ風邪なのだろうか。 夜まで一緒に寝て、夕飯も一緒に食べる。 そしてまた一緒に寝た。 まるいちにち寝ていた。

「河岸段丘」堀江敏幸 小さな町工場を営む六十代の夫婦の話。 夫は工場の古い機械がおかしく感じられ、これも古くから付き合いのある六十代の修理工に見てもらうことを頼むのだが、どちらも年老いて小さくなってしまい、ふと人生の終わりを感じさせるのだが…

末娘が熱を出したというので、早くに長野へ帰る。 電車の中で堀江敏幸を読むが集中できず、代わりに内田百聞を読んだりもする。 家に帰ると末娘はまだ起きていて熱が39度ある。 一緒に寝るが、夜中咳をして何度も起きる。

「イラクサの庭堀」堀江敏幸 雪沼に移住した謎の女性をめぐるお話。 小さなレストランを営み、小さな料理教室を開いていた女性が亡くなる。 それまで彼女のことをよく知らなかった隣人たちがその片鱗を浮き上がらせるように小さな出来事を語り始める。 なん…

月報を付けるために部屋に早く帰ってきたのだが、インターネットやら社内システムの調子が悪く、三時間かかってやっと付け終わる。 まったくの無駄な時間を費やしてしまったものだ。 会社のネット依存も考えもののひとつ。