桜庭一樹

「書店はタイムマシーン」桜庭一樹 読書日記の2007年版。 ますます面白い。 今回の読みどころは、やはり直木賞受賞で著者がひっくり返っているあたり。 受賞を知らせる電話に、母親から「夢でしょ、」と言われるあたりがあまりに現実ぽくて、楽しい。ところ…

【少女には向かない職業】

「少女には向かない職業」桜庭一樹 東京創元社非常に現在的な小説を読んでしまった、というのがまず感じたこと。 最近、古い小説かあまりに現実感がないものばかり読んでいたので、そう感じるのかも知れない。 現在の世相というものをとても身近に表現してい…

【少女には向かない職業】

とても今の若い人の空気や時代感を表している痛々しい小説だと思う。 でも中年になった自分にもこういう感性はあったのかも知れない。 こんなきりきり尖った感覚は、既に遠くに置いてきたのだとも思う。 おそらく十代の頃に読んでいれば、かなり精神的な影響…

この作家は直木賞を取っていたので、ネットを見ていたら、山田桜丸名義でゲームシナリオもいろいろ書いているらしい。 直木賞受賞時の選考も載っていて、いろいろあるけどなかでも宮城谷昌光の評が的を得ていると思う。 特異な才能をもっているのはあきらか…

【桜庭一樹読書日記】

「桜庭一樹読書日記」 −少年になり、本を買うのだ− 東京創元社久しぶりにぐいぐいと読まされてしまう書評本を見つけた。 創元社のWebにいまでも連載されている、桜庭一樹の2006年の本をめぐる日記。 こんなにも本、とくに小説について熱く語れる人はいまでは…