2009-01-01から1年間の記事一覧

【貧民夜想會】

1980年代の旅の記録。 あとがきにあるように自己観察の記録でもある。 それは戦後日本の風景記録でもある。 「あきれるほどぴったりと、日本の戦後史をなぞっているからだ。 世間をいといつつ、また世間のひとを嫌いつつも、やはりわたしは世間の申し子であ…

ますます、おばあちんの体のあちこちにが痛くなったという。 かみさんにもとても負担をかけている。 何もできなくて、悲しくてやりきれない。

【汽車旅放浪記】

鉄道趣味があったという(オタクというほどではない)、著者の文学趣味的ローカル線旅行記。 「楽しい汽車旅」、「宮脇俊三の時間旅行」、「「坊ちゃん」たちが乗った汽車」の三部構成となっている。 「楽しい汽車旅」は、主に昭和の文学者と国鉄各線のつなが…

家に帰れりたいのに帰れず、仕事の歓迎会に出る。 なにもかも上の空で、意味が無い。

【砂のように眠る】

「砂のように眠る」関川夏央 −むかし戦後という時代があった− 新潮文庫いわゆる昭和本の先駆けともいえる本。 この本は昭和24年から昭和47年あたりまでの昭和時代の出来事を対象としている。 戦後という復興していく時代を表象する本の評論と私小説が交互に…

かみさんから今日は心身とも困憊したという話しが電話にはいる。 ほかより少しばかり手のかかる娘を抱えているから、いろんなことがあると思う。 そのいろんなことのちょっとでも何かできればいいのだけれど、単身赴任だと何もできない。 はやくこんな生活を…

【桜庭一樹読書日記】

「桜庭一樹読書日記」 −少年になり、本を買うのだ− 東京創元社久しぶりにぐいぐいと読まされてしまう書評本を見つけた。 創元社のWebにいまでも連載されている、桜庭一樹の2006年の本をめぐる日記。 こんなにも本、とくに小説について熱く語れる人はいまでは…

日曜日は毎度のことながら、忙しい。 家のことやら子供ことやら、来週の生活準備とか。 あっという間に過ぎていくのだが、最近早朝出発にしたので、日曜当日は割と気楽になった。 これが日曜の夜に宇都宮に行くと慌ただしくて、たいへんなのだよ。 向こうに…

来年は海外小説短編を100篇読もうと思います。 ・期間…1年。 ・終了日…2010年12月31日 よろしくお願いします。

【ハマボウフウの花や風】

様々な仕事場の中で生じる、いろいろな人々の情緒をせつなく描いた短編集。 椎名誠を読んでいる人には私小説として思い描かれる内容が多い。 そしてその背景はとても昭和的であり、感傷も味わえる。この小説ではふたつの短編が映画化されているらしい。 「倉…

ようやくの帰宅日。 帰りのバスがひどく遅れて、予約の新幹線に乗れず。 今日は仕事でも踏んだり蹴ったり殴られたり。うそ。

【場外乱闘はこれからだ】

伝説のラーメン屋「大勝軒」から始まる、もう二十五年も昔のエッセイ集。 スポーツ誌の連載なので格闘系の話題も多いが、飲む食う系の話題も多い。 既にシーナのプロタイプはできあがっている。 まあとにかくなんとかかんとか読まずにはいられない。 必殺四…

アパートに移ったので、今日から自炊。 といっても部屋でご飯を食べているだけで、スーパーで買ってきた値下がり惣菜をつまみに発泡酒を飲んでいるだけだ。 ついでにテレビで「ウルトラセブン」の第一話を見る。 モロボシ・ダンは風来坊として登場する。 こ…

「骨の健康学」林泰史 岩波書店 新書 (243p)1999.6.21 700円かなり昔ながらの岩波新書ぽく、情報がとても濃く、うまい構成がよく書かれている。 つまり、とてもわかりやすい。骨折を防ぐには、骨を強くすることが大事。 体重をかけると骨は丈夫になるらし…

レオパレスに移る。 生活物資(宅急便)を受け取り、中身を適当にばらまき、布団を整え、洗濯をし、買出しをして、どうにか棲めるようにする。 疲れたのでスーパーの惣菜を摘みながら、テレビで「帰ってきたウルトラマン」を見る。 かなり演技がくさいのが気に…

【永日小品】

ときどき間欠泉のように漱石が読みたくなる。 でも体力気力がなくて長編が読めないので、小品が心地よい。 「永日小品」は、随筆のような小説のような手遊びのような小品。 それこそ風景画を見るように気分が漂える。それでも「過去の匂い」なんていう小品は…

東急インに泊っている。 朝食が無料なのでここにしたのだが、配給は七時から。 遅くとも25分のバスに乗らなければいけないため、5分でおにぎりと味噌汁を、まさに掻きこむ。 仕事は眠くて辛い。 夜は惣菜で簡単に済ます。 あーあ。

【倫敦消息】

国へ帰れば普通の人間の着る物を着て普通の人間の食う物を食って普通の人の寝る処へ寝られる。少しの我慢だ、我慢しろ我慢しろ、と独(ひと)り言(ごと)をいって寝てしまう。寝てしまう時は善いが、寝られないでまた考え出す事がある。元来我慢しろと云う…

今日は朝5時に起きて、始発で宇都宮へ。 しかも大宮から先はかんごい混んでいて、座れず。 午前中はとても眠かったのに、ホテルに帰ると未来に対して不安ばかりがつのって、眠れず。

【小松左京自伝】

まだ読み終わっていないけれど、凄く興味深いエピソードが満載。 図書館で借りたのだけれど、これは買ってまた読み直そう。 第一部の日経新聞に連載されていた自伝はその当時読んでいた。 毎日これを読むために買っていたのでスクラップしていたと思ったけど…

朝起きて、単身赴任の荷物をまとめる。 午後は、子供たちの習い事の付き添いで駅前まで行く。 娘とブックオフで暇つぶし。 何時の間にか7冊手にしていたので、娘に何か買うか聞いたが、「いらない」と言う。 偉いなあ、と思い、どうせ読まない本を買う自分…

【胃袋を買いに。】

「胃袋を買いに。」椎名誠 1991年5月 文藝春秋 1994年4月 文春文庫椎名誠のSF短編集、といってよいのだろう。 この作家独特の固有名詞がぞろぞろ登場する、著者の言葉を使えば「超常小説」という現代世界の延長線上にある近未来、あるいは不思議な…

先日おばあちんのために買った新品アナログテレビの設置をする。 アナログテレビのケーブルを昔使っていたアンテナに繋げるが、放送は映らず。 結局、昔買った室内アンテナで接続。 ざあざあいいながらもどうにか映る。 くそお、ケーブル代損した。午前中、…

【Self‐Reference ENGINE】

円城塔の[Self‐Reference ENGINE]を読み終える。 なんだよこの不明解不可解さわ。 まさにこれはピンチョンだよねぇ。 ほんと初期の「V」なんかを彷彿とさせる。 ただし、世界文学としてではなく、日本SFとしての「V」であり、ピンチョンだわ。 様々な時空間…

雨だ。 こういう時は車通勤だと楽ちんだ。 難儀なのは、本が読めないことだ。 これはけっこうな死活問題ではあるが、背にはらわたは太鼓持ちである。 帰りにショッピングセンターに寄り、アナログテレビのケーブルを買う。 デジタルなんかくそくらえ、である…

【ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを】

豊かな国だと言われて育った私たち日本国民は、いつの間にか生活が苦しくなっていて、幸せかと聞かれれば、必ずしも頷けない。 そう言われて、果たして「豊かな」日々はあったのだろうか、と首を傾げたくもなる。 新聞を読むと、とても幸せとは言えない人た…

今日は会議は踊り、終わる。 早く家に帰れるので、うれしい。 末娘とお風呂に入れるので、うれしい。 家族と夕食が食べれるのが、うれしい。 家庭的平和な日なので、うれしい。 いつも笑顔の末娘を見ていて、なんとなく、ヴォネガットの一節を思い出す。 こ…

久しぶりに長野で仕事。 久しぶりに高速に乗ると怖くて、びびる。 車中、聞く音楽がなくて困る。 前によく文学テープを図書館で借りて聞いていたことを思い出す。 よかったのは、内田百聞と司馬遼太郎。 今度またテープでも借りようかとも思う。 立川談志の…

【ガルガンチュワ物語】(第一之書)

[amazon:ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫)]さて、ラブレー初体験である。 ほほほほほほほほほほほほほほほほほ。 物事の間尺、大きさ、スケール、なんといっていいのか、モノのサイズがむちゃくちゃ。 てきとー、いいかげ…