【ガルガンチュワ物語】(第一之書)

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さて、ラブレー初体験である。
ほほほほほほほほほほほほほほほほほ。
物事の間尺、大きさ、スケール、なんといっていいのか、モノのサイズがむちゃくちゃ。
てきとー、いいかげん。
大食いのお妃の耳から生まれた巨人だと。
なんといってよいのか、これまで読んできた文学の中で一番てきとーな小説だ。
小説というより、ほら吹き話。
愛する小林旭の世界だよ、これわ。
いやはや、マイトガイの祖先は、ガルガンチュアであったか。
オープニングソング「ほら吹きマドロス 」で、ぜひ日本映画化して欲しいもの。
このほら吹きの限りを歌いきった荒唐無稽、無手勝流の源流はフランスのルネサンスにあったとわ。
とにかく驚きの物語。
こんなの青年期に読まなくてよかった。
きっと卒業論文は「小林旭ラブレーの相克、あるいは日仏同盟の言いがかり」なんてものをでっちあげていたに違いない。