「骨の健康学」林泰史
岩波書店 新書 (243p)1999.6.21
700円

かなり昔ながらの岩波新書ぽく、情報がとても濃く、うまい構成がよく書かれている。
つまり、とてもわかりやすい。

骨折を防ぐには、骨を強くすることが大事。
体重をかけると骨は丈夫になるらしい。
逆に使わないとどんどん弱くなるらしい。

高齢者は、転倒しないことが大事だ。
でも、転ばないための知識やら方法やら指導が専門的に行われていない、行う場所がないというのが、確かに大きな問題だ。
老人であふれているのに、基本的なことが行われないのが日本の老人対策の特徴だ。

骨を強くするには、カルシウムとビタミンDの摂取、そして運動することが重要らしい。
この本を読んで、とりあえず牛乳を買ってきた。
老人になってから牛乳を飲むのは遅いと思っていたが、そんなことはなく、割と効き目があるらしい。

まあぱらぱら読んで、熟読してはいないけれど、最近のうすっぺらな新書の中では群を抜いている。

高齢者の3分の1におよぶ骨粗しょう症,世界的な骨折の増加.人の体を支える骨に,いま危険信号が点滅している.しかし,適切な食事と運動と日光浴,さらに薬により,強さは十分に維持できる.溶かす細胞,つくる細胞,カルシウム,コラーゲンが織りなす骨の世界と,その健康を維持するためのさまざまな方法を紹介する.

序章 骨の健康学
第1章 骨は生きている
第2章 骨を溶かす細胞、つくる細胞
第3章 骨はカルシウムの貯蔵庫
第4章 カルシウムは生命の炎
第5章 骨の病気
第6章 骨粗鬆症と高齢者骨折
第7章 骨粗鬆症の治療と予防
終章 社会がとりくむ骨粗鬆症<<

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