2004-01-01から1年間の記事一覧

「ボディ・アンド・ソウル」古川日出男

著者自身の日常から始まるのでエッセイなのかと思いきや、私小説であった。 なにが起こるわけでもなく、小説家としての日常がだらだらと書かれているだけだ。 なんとなく思い浮かべたのは太宰治。 毎日酒を飲んでクダ巻いてるとこなんて、よく似てる。 とい…

「食べていくための自由業・自営業ガイド」本多信一

いづれ会社を辞める身となって本屋をうろつくと、こういう本が目に入るようになる。 次は正社員になれない可能性も高いから自営というのも視野に入ってくる。 著者は職業相談をボランティアでやっている人。 失業者からお金は取れないから、というのがその理…

ヴィー

午前中は「奇術師」クリストファー・プリーストを読んでいたが、すぐに昼寝モードになってしまう。 お昼はかみさんが作ってくれたうどんを食べてから、子供たちと図書館へ。 かみさんは何かと忙しいので家でお仕事。 途中ビデオ屋に行きたいと子供たちが言い…

バラバラ

ようやくの土曜日。 午前中から家族で幼稚園の催しで必要なお茶をケースで買いに行く。 午後は古くなった茶箪笥を処分する。 粗大ゴミで出すとお金がかかるのでバラバラに。 けっこう体力を使ったので、その後昼寝をしてしまうと夜になってた。 夜はおでんと…

「シンプル人生の経済設計」森永卓郎を読む。

「年収三百万円時代」でも楽しく暮らせると言い出した人の本。 「シンプル人生」とは専業主婦と子供と住宅ローンという人生三大不良債権を処理することだと書いている。 まあ、そういう考えもあるだろうねえ。 しかしこの三つは大切なものだからみんな苦労し…

「奇術師」クリストファー・プリーストを読んでいる。

「魔法」から12年ぶりの翻訳だという。 非常に英国的でリリカルな作家で私は大好きなのだけど、日本での人気はマイナー作家から抜け切らず、なかなか翻訳でないのが残念だ。 この「奇術師」もライバルである二人の奇術師を巡る物語が入れ子構造になってい…

ぺたぺた

朝の通勤時にOL風な女性がぺたぺたとサンダルで駅ホームを歩いてました。 満員の山手線に乗るようで、足踏まれたら痛いのになあ、と妙に気になりました。 今日は長い会議と長い資料作成で疲れ果てました。 台風や地震が続いているのにもかまわず、家に帰って…

立川

今日は仕事で立川へ行く。 茨城から千葉埼玉を通過して西東京に行くのは辛い。 仕事の内容も辛い。 しかし立川がこんなにも人が多くて発展している街だとは知りませんでした。 凄いね。相変わらずジーン・ウルフの「ケルベロス第五の首」を読んでいる。 中編…

ゴシックロリータ

かみさんとゴシックロリータなるものについて話をする。 なんでも渋谷あたりに出没している黒魔術的なファッションに血塗れ的メイクをしている若者のことらしい。 かみさんはどうもその精神的な背景が怖いらしい。 私は昔のポジティブパンクとか、形だけのも…

「 ガリバーが行く」野田知佑(新潮文庫)を読み終わる。

日本と世界の川をカヌーで下りながら紡いだ言葉の数々を収めた漕ぎおろしエッセイの第三弾。 別にアウトドアにもカヌーにも興味ないのに、最近この人の本ばかり読んでいる。 きっと自分にはない、男性としての価値観が貫かれているからだと思う。 少年の頃は…

プリンタ壊れる

今日は朝から重たい話をかみさんとする。 なんか人生最大の危機のような気もするし、よくある人生の転機のような気もする。 どうすればいいのかわかっていても、自分だけの問題ではなく家族全員の話なので難しいなあ。 今日は雨なのでほとんど家でだらだら。…

「ケルベロス第五の首」ジーン・ウルフを読んでいる。

出だしはイメージが定着しないので、読むのが苦痛だった。 だんだんとイメージが蓄積されてくると微妙な世界が構成されてきて面白くなってくる。 確かに誰かが書いていたようにナボコフを読んでいるような感じもする。 不思議な作家だ。 今日は一日会社に居…

「キマイラの新しい城」殊能将之を読了。

迷探偵石動戯作とその助手アントニオの探偵物語の最新作。 テーマは、天使は三段論法ができる、です。 なんだかよくわからないと思いますが、これは聖トマス・アクィナスの言葉であり、今回の殺人事件の解答はこの言葉にあるのでした。 これはネタバレですが…

読書日乗/はてな編

9月が始まったので、なんとなく日記を再開しようと思いました。 なんとなく続くような気もするけど、どうかな。 あまり精神的には向上してないんだけど。 読書日記@川崎追分町(http://d.hatena.ne.jp/kokada_jnet/)が面白いので真似ました。殊能将之「キマ…