ヴィー

午前中は「奇術師」クリストファー・プリーストを読んでいたが、すぐに昼寝モードになってしまう。
お昼はかみさんが作ってくれたうどんを食べてから、子供たちと図書館へ。
かみさんは何かと忙しいので家でお仕事。
途中ビデオ屋に行きたいと子供たちが言い出すので、セーラームーンと乗り物ビデオを借りる。
99円均一の中古ビデオのカゴを見ていると、60年代のソ連映画「ヴィー」があったので買う。
鮭の照り焼きの夕食を食べたあと、かみさんと子供たちは早く寝てしまったので暇つぶしに「ヴィー」を見る。
ニコライ・ゴーゴリの原作で、ストーリーは以下の通り。

「神学生のホマーは夏休みで家に帰る途中の宿で魔女と遭遇してしまう。驚いて殴り殺すと魔女は美しい娘に姿に。逃げたホマーは何故か死んだ地主の娘の為に祈りを捧げるため強引に連れて行かれてしまうと、そこにはあの美しい娘が。復讐を挑む魔女とホマーの3日3晩の戦いが始まる」

よくもまあこんな時代にこんな娯楽作品を作ったものだと思う。
当時は日本の廃仏毀釈運動みたいにソ連ではキリスト教は弾圧されていたので、結末として魔女とキリスト教徒が相打ちになるというのは、迷信の唾棄ということで正しかったのだろうか。
まあそうしたイデオロギーよりも、ロシアの農村の素朴な風景がよかったですね。
ロシアの農家も藁ぶき屋根だったり、護岸工事をしていない川が映っているのを見ていると、いかに工場で大量生産が始まる前の自然が美しいものだったかがわかります。
哀しいね。