「奇術師」クリストファー・プリーストを読んでいる。

「魔法」から12年ぶりの翻訳だという。
非常に英国的でリリカルな作家で私は大好きなのだけど、日本での人気はマイナー作家から抜け切らず、なかなか翻訳でないのが残念だ。
この「奇術師」もライバルである二人の奇術師を巡る物語が入れ子構造になっていて、パズルを解いていくような楽しみで読める。
奇術師たちの対立が「藪の中」のような、スリリングな展開になっていくあたりが伝統的な英国作家らしい、知的遊技に満ちている。
面白いよ。
今日も会社で根を入れた資料作りをしたり、暗い話をお客さんのところに行ってしてきたりと、またまたへたってしまった。
家に帰って風呂に入る気力もなく、ご飯を食べてすぐに寝る。