「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち」三上延

鎌倉のような町にある古本屋を軸に、古本にまつわる事件を描く連作。
キャラクター小説といってよく、古本屋の美人の店主と本が読めない店員というわかりやすい恋愛劇も盛り込まれている。
夏目漱石小山清太宰治サンリオSF文庫といった古本がストーリーを作るので、ライトノベルを読まない人でも、
古本好きであれば楽しい読み物である。
テレビドラマにもなったらしく、その人気もわかるほどには面白いが推理小説としての仕掛けは淡白な変拍子風。