「旅先でビール」川本三郎
- 作者: 川本三郎
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2005/11/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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川本三郎の評論は退屈なので敬遠していたが、たまたま図書館で手にとったこのエッセイは凄く面白い。
どこかで読んだことがあるような文章が続く。
あれは椎名誠だったか、宮脇俊三だったか。
川本三郎はその中間のような感じだ。
何事も踏み外すことなく、退屈でもないが、お約束をきちんと守る。
凡庸、なのである。
天気がいい日はわざわざ本を電車で読むために出かけたりする。
そういうときは露の季節が空いていていてよいらしいが、実は雨に濡れる日本の風景はとてもよいものらしい。
そうした光景を交えながら描く「駅物語」はへたな紀行文に慣れてしまった身には気持ちよい。
あるいは「男はつらいよ」の寅さんが歩いた町を歩いたりする。
もうすこしこの人のエッセイを読みたくなった。
ここにあった面白そうなビール本
- 作者: キリンビール
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1988/05
- メディア: 文庫
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・「麦酒読本」高山謙治 (昭和11年)