2018-12-28 マインド・ウィンド 山野浩一 山野浩一「マインド・ウィンド」を読む。 これも傑作。 レミングの集団自殺になぞらえた集団散歩が世界で流行する。 その現象を商社の地方周りの営業マンの視点でその謎とともに、その意味をなぞらえていく。 いわゆる「レーゾンなんとか」、存在意義を扱っているある意味、SF的な道具を使うことで、人間の不条理、不可解さを際立たせる安部公房的なSFのようだ。 世紀末的な雰囲気もよくかもし出されていると思う。「SFマガジン」1973年7月号