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「文庫はこう読め！」平岡正明
彩流社(2010)

文庫はこう読め!―マチャアキ的文学論

文庫の解説というのはだいたい単なる粗筋だったり、
その作家の別な本のセールスだったり、
その本とは全く関係のない解説者の独り言だったりする。
平岡正明はそれらとは一線を画していて、きちんとその本の内容を検証する正統的な解説といってよいと思う。
しかもその断定的な文章には今時分のふらふらした書評には見られない男心がある。