2018年11月の読書
11月の読書メーター
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自然と美学―形体・美・芸術 (1972年) (叢書・ウニベルシタス)の感想
「形体」「美」「芸術」の三部構成の小論集。
カイヨワの「美」というものの本質を鉱物といった無機物を含む自然物の有り様に求めるところがとてもユニークであり、本質的であると思う。
「すべて生物は自己に固有の、自己を組織する内部法則に従って発育する」
美的なものは、そこに含まれるヒトも例外なく、自己組織に発するものに魅せられると言っているのだと思う。
自然物のシンメトリーの構造を美し感じるのは、私たちもその一部なのだから、というのは説得力があると思う。
読了日:11月24日 著者:ロジェ・カイヨワ
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