2016年9月の読書

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:915ページ
ナイス数:23ナイス

岩波データサイエンス Vol.3岩波データサイエンス Vol.3感想
因果推論の特集。岩波もこういう形で時流に乗っているのかあ。ビジネスに近いところの話がけっこうあって、読み物としては面白い。でも数式は全く理解できないので、実はなにも読めてないのだと思う。そしてクリプキの暗流がこんなにも明るく世の中に出てくる時代になったのだと思う。いやはや、買ったはいいが、まさに年寄りの冷水。
読了日:9月18日 著者:
久生十蘭: 文芸の本棚 評する言葉も失う最高の作家久生十蘭: 文芸の本棚 評する言葉も失う最高の作家感想
久生十蘭の「海豹島」にはなんと8種類の異稿があるらしい。 この河出の「久生十蘭・文芸の本棚」には雑誌「妖奇」に発表されたものが掲載されている。 もう何十年も昔に読んだ教養文庫版も異稿のひとつらしい。 もう日本人が北方を目指すことはないと思うけど、そうした時代性を背景にもった名作であることには間違いはないと思う。
読了日:9月18日 著者:
悲劇週間悲劇週間感想
堀口大学を主人公にした青春小説と言っていいと思う。ハードボイルドとは路線が違うのだが、戦争の現実というものを色濃く描写しているのがとても印象的。あくまでも現実から飛躍せず、地についた文章で起伏の激しい物語が綴られていくのが、なんとなく19世紀の仏文学的な雰囲気を感じた。
読了日:9月18日 著者:矢作俊彦

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