2016年1月の読書メーター

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1460ページ
ナイス数:5ナイス

ホワイト・ライト (ハヤカワ文庫SF)ホワイト・ライト (ハヤカワ文庫SF)感想
読み終わったけれど、読めたという気がしない。主人公が神曲の地獄めぐりみたいな彷徨をゴキブリやカントルなんかとするところは面白いのだけれど、肝心のカントルの連続体問題を模しているところがよくわからなかった。ボルヘスアレフ・ゼロを演繹して、形相の図書館を描いているところはさすがだなあと思ったけれど、バナッハ=タルスキの定理までいくともうほら吹きとしてしか読めない。数学がわかる人は深い感動とかあるんだろうな。こんなぶっとんだ作品が80年代に書かれていたんだね。
読了日:1月24日 著者:ルーディラッカー
魔法少女地獄 (講談社ラノベ文庫)魔法少女地獄 (講談社ラノベ文庫)感想
特殊ラノベ作家を自称していて、タイトルが夢野久作なので読んでみた。内容は山田風太郎だけど、ストーリーがはじけすぎていてよくみえない。しかし所々に頻発するSFやサブカルのターム使用が面白い。
読了日:1月17日 著者:安藤白悧
日本の屋根長野県の鉱山と鉱石―鉱山開発の歴史と現状日本の屋根長野県の鉱山と鉱石―鉱山開発の歴史と現状感想
長野にも銅鉱だけでなく、石油やガスが出ていたとは。老年になって地元史にはまるのがなんとなくわかる感じ。
読了日:1月17日 著者:市川正夫
秘島図鑑秘島図鑑感想
図鑑なので旅行記ではないから、ちょっと読み物としてはいまひとつだが、いろんな無人島があって面白い。特に横島炭鉱という島が石炭の採掘で沈没してしまったというのが驚きで、いまの中国と同じような産業優先による鉱害がこんなにも凄かったことがわかる。あとは幻の島として中ノ鳥島南波照間島などが載っているのも空想が膨らんで楽しい。
読了日:1月17日 著者:清水浩史
離島の本屋 22の島で「本屋」の灯りをともす人たち離島の本屋 22の島で「本屋」の灯りをともす人たち感想
離島の本屋では百年続く店がいくつか紹介されていて、さすがに年月を越えた趣きがあって心引かれるものがある。 ただ行ってみたいと思ったのは、周防大島宮本常一の棚がある「つるや鶴田書店」と、奄美大島島尾敏雄の棚がある「あまみ庵」だ。 紀行としては面白いけれど、文章が教科書的なところがいまひとつだった。
読了日:1月4日 著者:朴順梨
人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり (集英社文庫)人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり (集英社文庫)感想
老人の小言と化している最近のシーナのエッセイだが、わるくない。むしろ、心地よい。若い人にはどうだろう。年をとる、年老いた、という言葉が身近に感じる人でないと、この行間は違うものになるのではないだろうか。とても真面目に論じている「電子書籍と秘密新聞」が先を見ている。
読了日:1月3日 著者:椎名誠

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