電子書籍の衝撃」佐々木俊尚
自分と同年代の著者の嗜好にいちいち反応してしまい、本考自体はあまり集中できなかった。
イーノのアンビエントを基本モチーフとして、iPodキンドルなんかを論じていく。
言うなればAppleの今の戦略はかつてのソニーウォークマンのようなものだと言いたいのかも知れない。
おそらく学校の教科書も遅かれ早かれ電子化していくのかも知れないけれど、いくらディスプレイが紙に近くなったとしても、やはり本は形をもったものとして読みたい。
改めてその酷い出版社の現状を読んでも(財務的にではなく既得権益を守るその横暴さ)、iPadを買おうとは思わない。
そこで何かが起こっているのだけれど、どうにも他人事に思えてしまう。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

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