2010-01-20 ■ J.G.バラード 「太陽からの知らせ」 J・G・バラード/柳下毅一郎訳1981年作であり、この時代を象徴するパウロ・ソレリの実験都市が舞台となっているのが、懐かしい。 この頃のアメリカにはまだ未来の光景が残っていた。 それにしてもいま読んでも、バラードの小説の筋はよくわからない。 いまわからなければ一生涯わからないのだろうが、まあそんなものだ。 それでも引きつけられるものは廃墟と化した未来都市ソレリ2やら空を飛べない宇宙飛行士やらといった魅力的なガジェットにある。