栞子さんと消えない絆 三上 延ヤングの『たんぽぽ娘』がいくつかの本に収録されるようになったのは、この第三巻のおかげだと思う。 古書価が高く、なかなか読めなかった短篇だけに、その読後のイメージは鮮やかで、アニメ向きだと思う。 この作集でもその中…
「虚無への供物」中井英夫 昭和への郷愁が流行となっている昨今だが、それらのほとんどは夕陽のように楽観的である。 この日本の推理小説の歴史に名を残す大作は、戦前から続く昭和の闇の中で書かれたように悲観的である。 20世紀ならばこうした小説も一般…
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