2017-05-01 蛍 「蛍」村上春樹 とてもこじんまりとした世界の物語。 いまでは当たり前の語り口なのだが、やはり近代小説とはかけ離れているのが、印象に残った。 戦後という時代はなにか有用なことが前提に、あるいは根底にないと不安な時代だったのだろう。 いまの不安は自分ノート周囲100メートルぐらいなものなのだが、その周囲がとても複雑になっているということか。 それにしても、死んだ友人の彼女との会話が痛々しい。