あの丘越えて(1951)

1951年(昭和26年)。主役の子供は美空ひばり
演技はともかく、確かに歌のうまさは天才的。
戦後のシンデレラ・ストーリーそのもので、あまりにストレートで素朴な話の流れがゆるくて気持ち良い。シンプルという低音は強力だ。
複雑な構成しかあえない現代からみるとあれこれ突っ込みどころは満載だろうが、そうやって見るものではない。娯楽のありかたは当時、どのようなものだったか、想像を促される見方が望ましいのだと感じる。