『戦艦ポチョムキン』(1925)

初見。有名だけれど、見ようという気がなかった。
ネットに落ちてなかったら、この先も見なかったかもしれない。
モンタージュという技法もみていて、わからなかった。
国際都市オデッサのイメージから、ソ連映画とは違うものなんだろうな、という先入観はあまりあたっていなかった。
とてもソ連的、あるいは1920年代的な雰囲気が感じられる。
それよりも、インパクトの強いのは、蛆虫と「ポチョムキンの階段」と呼ばれるこの映画に使われた階段から転げていく乳母車だ。
いくら映像技術や時代背景が変わっても、その描写力による印象が落ちない映像というものはあるものだと思った。
たしかに名画ではあるよね。
でもこの古さはいまでは考古学的な印象を受けてしまう。
アナログで育った世代がいうのだから、いまの世代はどう受けとるのだろう。
国語の教科書に載っていた漱石を読んで面白いという感覚だろうか。