SFマガジン2015年4月号 ハヤカワ文庫SF総解説PART1
「ハヤカワSF文庫2000番到達記念」らしい。
1970年8月に創刊、「さすらいのスターウルフ」ハミルトンから「西の反逆者」セイバーヘーゲンまでを紹介。
読んでない名作とかチェックできるのがええ。
でも読み物としては駄作が面白いね。
なぜ訳されたかわからない「永遠に生きる男」。
作者自身が「最悪の作品。一冊消したい作品があるとしたらこれ」と言っているゼラズニイ「イタルバーに死す」。
ほんとに第一級作品なのか、ボイドの「最後の宇宙船」。
もしかしたら面白いかも「謎の円盤UFO」。
異星人や妖精や怪物が集まる「小鬼の居留地」シマック。
いまは物理学者のトニイ・ロマスン「狂気の惑星」。
本国アメリカで出版されていない「槍作りのラン」。
タイトルとモンキー・パンチの表紙がいい「テクニカラー・タイムマシン」。
これも深淵なタイトル「双子惑星恐怖の遠心宇宙船」。
初期は、スペースオペラが多いけど、キース・ローマーやバロウズ平井和正が顔に見えるね。
資料的にはウォルハイム&カーのワールズ・ベストが四冊出ていたことを確認。
「時のはざま」「忘却の惑星」「追憶売ります」「ホークスビル収容所」。
それから創元に対抗したロシア・東欧SF短篇集「異邦からの眺め」が気になる。