「イーノ、その妖艶な世界」ブライアン・イーノ
意味ありげな邦題である。
確かに原題がソッチ系だし。
あるいは当時のデビッド・ボウィと同列な存在として、妖艶なイメージとして売り出そうとしたのかもしれない。
1974年発表のブライアン・イーノのファースト・ソロ、全10曲はとてもポップだ。
特に前半はロキシー・ミュージックそのもので、ブライアン・フェリーがいないだけ。
退廃さが感じられないのは、イーノの音楽はもともと陽性だったということか。
後半、アンビエントシリーズに向かうような音楽性も見られる。
いろんな音楽性が混ざりあっているという意味では、妖艶なのだと思う。