「うち捨てられし心の都」上下 (ハヤカワ文庫SF)
ルイス シャイナー (著), 友枝 康子 (翻訳)

どこがSFなのかわからない、ほとんど文学作品。
日本人には身近でなくなった、戦争を主軸においた混迷する人間たちの話。
マヤの遺跡を舞台に、人を過去を再体験させる不思議な力がある聖なるキノコをめざして消息を絶ったロックバンドのスーパースターをめぐり、様々な人間模様が描かれる。
きなくさい戦争、そして人間の懊悩を描くティム・オブライエンあたりのアメリカ作家と通じる悲しい物語。
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