セミラミスの園」三浦朱門

「バビロンの王宮には、セミラミスの園と呼ばれる庭園があった。」
冒頭のアラビアチックな物語の始まりのままの展開が続く、幻想小説である。
いまこういう作品を書くと全く売れないだろうと思う。
まるで同人誌に載るような作品で、読み手がいない。
でもあともうちょっとだけ何かひねりがあれば、読み手がたくさん付く。
そんな時代的というか芸術的な短編。