「ロスラーヴレフ」プーシキン

一婦人の未完の手記というかたちをとって、独白的な文化批判を謳っている。
面白くもなんともないのだが、なんとなく当時のロシアの文化的な背景が垣間見えるのが文学的には重要だから残っているのだろう。
なんて、感想めいたことを書いたりしてみるのだが、あまりよくわからなかったというのが、正直なところ。
短編小説といっても物語ばかりが主題なのではない、といったところだろうか。

中村白葉訳 新潮文庫