仕事で疲れ果てて店に入る気力もなく、部屋に帰って冷凍パスタをチンする。
なんかお腹すいてて、ついでにレトルトカレーも食べる。
食べていてこれは食べすぎだと気がついて、ご飯ではなくスパゲティにカレーをかければよかったのではないか、と悩む。
いやそれならば昔、ナポリタンになり済ましたカレースパゲティなるものが喫茶店のメニューにあったが、とてもじゃないけれど、主食として出すべきものではなかろう、という味だった。
それならばあの幻の「スパゲティナポリタン・ミートボール」はどうなのだろう、と試したくなってしまった。
幻の「スパゲティナポリタン・ミートボール」とは東海林さだお氏によると、「挽き肉のお団子みたいなものがスパゲティの上にのっかっていてね。ミートボールがついていると嬉しくてね」という、アレである。
きっと食べれるのだが、なんとなく「イシイのミートボール」で試すそれはかなり勇気がいることなので、いい加減酔っぱらった宴の後の愚痴もいい加減飽きてきた頃に、「なにこれー、スパゲティナポリタン・ミートボールって」と、居酒屋のメニューに並んでいると、肝試しならぬ胃腸試しに良いかも知れぬ。
あー。疲れているな。こういうときに東海林さだお氏を読むと、すんごくほっとする。