「返照」小島信夫
初めてこの作家を読んだが、テーマのせいか太宰治とよく似ている。
時代が違うだけで、生活に困ったことがないような人間が書くような内容でもある。
伝統的な私小説のテーマやら作法が綴られているように見えるが、1960年代の空気そのものがこんな感じだったのかも知れない。