「世界文学は越境する」

「世界文学は越境する」
池澤夏樹沼野充義鴻巣友季子
文学界2008年2月号

池澤夏樹個人編集「世界文学全集」が刊行された頃の対談。
この頃、ようやく少しは海外文学の紹介が盛り上がってきたのだろうか。
いまはまた冬の時代のような気もする。
読みたくなる本もいくつかあがっている。
ジーン・リース「サルガッソーの広い海」
フォスター「ハワーズ・エンド」とか。
沖縄の作家の崎山多美という人も知らなかった。
しかし一番驚いたのは、ソ連時代に「ビブリオテーカ・フセミールノイ・リテラ
トゥールィ」
直訳「全世界の文学の図書館」全二百巻、しかも各巻五十万部も出ていたという
から驚き。
さすが国家事業として文学を建設していた国は違うね。
ロシア語なんて読めるわけないけど、全巻並んでいる様をみてみたいもんですね。