自閉症児の困り感に寄り添う支援

特別支援教育を専門にしている先生の本。
なぜ自閉症児はパニックや塞ぎ込んでしまうのか、子供たちの視点を考えながら説明している。
相手の立場にたつ視点、第三者の視点といった視野がまだ作られていないといった、わかりやすい説明がなされている。
これは健常の人たちにもいえることで、自閉症児に対して世の中のルールを押し付けるようにして、手を引っ張ってしまうのが余計に問題なのだ、
ということを教えてくれる。
社会の常識やルール、圧力から一旦、切り離して、相手を理解しようとすることが大事なのだ。
こういったことは母親は無意識的にできるのだろうが、父親はいったん言葉にしないとわからない。
そういったことも社会の自閉症児に対する視線をわかりにくくしている。

自閉症児の困り感に寄り添う支援 (学研のヒューマンケアブックス)

自閉症児の困り感に寄り添う支援 (学研のヒューマンケアブックス)