「ZODIAC2000」 J・G・バラード/増田まもる

精神病院に10年以上入院している身元不明の元孤児の青年の象徴というか表象というか。これは小説なのかどうか。
それこそ、カットアップメソッドの昇天系としか読むことができない。
それほど自分の中ではバロウズとバラードは切り離せない。
それでもって、ポスト・インダストリアル・ミュージックのスロッピング・グリッスルやS・P・Kという固有名詞も当然切り離せない。
でも今回のSFマガジンではそういった固有名詞は消えている。
時代の流れなのか、文学史的には一度捨てられるべきサブカルであるべきなのか。