「高原好日」加藤周一

信濃毎日新聞

信濃に関係する文化人の思い出を綴ったもの。
とはいってもほとんど「軽井沢」の別荘に居たような人々なので、少し興ざめ。
しかし加藤周一のこういうエッセイは至極うまい。

少年の頃から信州浅間山麓の信濃追分で夏を過ごした、加藤さんの半世紀以上にわたる交友録。堀辰雄立原道造中野重治中村真一郎丸山真男をはじめ多彩な人々とのエピソードは、信州を交友の地とした20世紀知識人の系譜とも言える。加藤さんの多数の著書のなかでも人物を描いた本書は、友を持つこと、そしてその人生の愉しみを考えさせる1冊だ。2001年1月から2003年12月まで、信濃毎日新聞に隔週連載し好評を博した。

信毎の本
https://info.shinmai.co.jp/book/datafile/001173.php

高原好日―20世紀の思い出から

高原好日―20世紀の思い出から