カセットテープ

金曜日。
会社の上司やら別なプロジェクトになってしまったSEとかとご飯を食べながら話をしていると、私の話題になる。
なんでも会社の中では、恐いもの知らず、という風評になっている模様。
こんな小心者を差し置いて、というのが自分自身の感想なのだが、他人から言いたいこと言えるのは羨ましい、とか言われると足元がぬかるんでしまう。
小さい頃、カセットテープに自分の声を取って再生したときの驚愕を思い出した。
自分の内で聞いている声と空気を伝わって他人が聞き取る声の違いに愕然としたものだ。
他人が感じている自分というものはこんなにもかけ離れているものなのだろうか。
まったくの奈落な気分なのだが、これが現実なのだろうか。
実は私という人間はすごい嫌な奴なのかな。
以前、息子がふだん鼻歌を歌っているところをカセットテープで取って聞かせたところ、びっくりして泣き出してしまったことを思い出す。
他人のことを批判できるような凡人でもないことを知らなければ。