2010-01-18 ■ ブルース・スターリング 「秘教の都」ブルース・スターリング 小川隆訳魔術都市トリノを舞台としたオカルト的な世界をあつかった、それでもスターリングらしいキッチュで批判的な精神に満ちた短編。 エコロジーというちょっとオカルトとはほど遠いテーマを盛り込み、白黒ではなく「緑の魔術師」なんて登場する、ちょっとオカルト小説とはほど遠い倫理的な話に移っていく、これまたSFとしかいえないような作品。 解説によるとスターリングはいまトリノに住んでいるらしい。 相変わらず鼻の利く作家ではある。